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天城山へ向かう日は残念ながら曇天だった。6月中旬から7月初旬にかけて催されていたホタル祭りも、あと数日で幕を引く。
山に籠る前に富士山の湧水で身が引き締められた浜名湖生まれの三島ウナギを食べることにした。 |
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伊豆へ向かう途中の道路沿いにあるウナギ屋 |
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ウナギ丼 |
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案の定、山には雨雲がかぶさっていた。つづら折りの道を徒歩ではなく車で登る。山を越えるつもりはないので天城越えにはならない。そう思っていたら、目的地を遥かに通り過ぎてしまい、結局天城越えをしたも同然になりながらも引き返した。
伊豆の踊子が山越えをした旧道を行くと、立ちはだかる山をくり抜いた天城隧道がぽっかりと口を開けていた。 |
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旧道の途中、ぽっかりと開く天城隧道 |
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説明書きを読む |
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トンネルの終わりを望遠で覗く |
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山葵は子供の頃、好きだった記憶がない。嫌いだった記憶もないので、たぶん食べる機会もなかったのだろう。今は山葵なしで刺身は食べられないし、山葵漬は見かければ即買いするほどの山葵好きになった。この山葵漬、天城土産のひとつに数えられる。
みちの駅の山葵ソフトは生わさびを使用している。すりたてを使用するので、つんとする辛さは弱く、ソフトクリームの甘さと意外にマッチしているのでお勧めだ。 |
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山葵田のサンプル |
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山葵はきれいな水を好む |
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ホタルの宿は川沿いの白壁荘を選んだ。露天風呂付の部屋があるのも選択理由のひとつだった。山間の天城湯ヶ島温泉はまさに『鄙びた』という表現がぴったりの寂しい温泉地だ。静かを通り越した寂しさが漂う風景は、ホタルが出るのに適しているのかもしれない。 |
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白壁荘の入り口 |
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脇を流れる狩野川 |
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ホタル狩りに使われる提灯 |
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ホタル狩りに使われる草履 |
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ウェルカムほたるまんじゅう |
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川端康成執筆の地として有名な天城湯ヶ島の旅館に井上靖の原稿などが飾られていた。私たちが予約した部屋は、露天風呂つきで、メイン三部屋の他、三年寝太郎という小部屋も使える。小部屋には一旦廊下に出てから階段で上がるようになっており、その先に露天風呂があった。 |
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飾り部屋 |
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モダンな雰囲気の渡り廊下 |
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相当低い椅子 |
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井上靖・猟銃の原稿 |
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三年寝太郎の小部屋 |
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