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食のたび・福岡
*** 雨の福岡市街 ***
 

 

秋旅行に福岡を選んでみた。格安ツアーを発見したからだ。私にとって、初めての九州上陸となる。今回の主な目的は『食』である。とんこつラーメン、中洲の屋台、イカの踊り食い、モツ鍋、博多明太子。あらかじめ色々な店を下調べしておいた。

観光目的とは違い、食狙いなので、福岡空港に着いたとき、どしゃぶりだったのにも関わらず、あまりがっかりせずに済んだ。朝食を抜いてきたので、早速博多ラーメンだ。気が急き過ぎて、何の変哲もない空港の博多ラーメンを食べてしまった。東京でも珍しくない味だ。もったいなかった。
 
空港のラーメン店◆noodle restaurant in Fukuoka airport
 
とんこつラーメン◆noodle with pork soup
 
お土産に博多明太子◆popular souvenir of Fukuoka, 'Hakata Mentaiko' is Cod ovum


晴れていれば福岡天神に行く予定だったのだが、雨が降っていたので屋根の下を歩くことにした。何がどこにあるのかさっぱりわからないので、とりあえず中洲まで行ってみよう。空港の地下鉄で中洲の駅を探したが、そんなものは見当たらない。駅員に尋ねると、天神駅だと教えてくれた。半信半疑のまま天神に向かい、とりあえず荷物をコインロッカーに預けて地上に出てみた。相変わらず雨足は強い。屋根つき商店街を見つけたので、そちらに向かった。けっこう長い、昭和の雰囲気が漂う商店街だ。和紙の店などは特にすばらしかった。ハンズやロフトでもこんな品揃えは期待できないだろうと思えるような充実ぶりだった。

 
提灯の店◆they sell Japanese lanterns
 
ぜんざい屋さん◆they serve peaces of rice cake with sweet red-bean soup
 
珍味屋さん◆they sell rare delicacy
 
和紙屋さん◆they sell Japanese papers
 
クロワッサン屋◆they sell petit croissant
 
ドレス屋さん◆they sell dresses for the night pubs
 
豆腐屋さん◆they sell tofus


商店街を一通り歩き終わると、他にすることが何もなくなってしまった。屋根の下限定なので仕方ない。先ほどラーメンを食べたばかりだが、今回は食が目的なので、早速ランチのイカの踊り食いに挑戦することにした。ネットから印刷してきた地図を便りに店の方向に歩くうち、迷子になってしまった。周囲には艶っぽい雰囲気の店が多く、その看板のほとんどが昼間の雨の中、観光客とは無縁に冷たくなっていた。

迷っているうちに都合良く、テレビで有名な中洲交番を発見してしまった。昼間の交番というと大概はパトロール中で留守のイメージだが、中洲交番はすごい。警察官勢ぞろいでドアを開けるのも気後れするぐらいだ。気後れは嘘だが、あまりにも大勢いるので誰に話しかければよいのか迷ってしまった。ようやく場所がわかったが、店まではかなり遠く、着くまでには大雨にかなりやられてしまっていた。

河太郎はイカの生き造りを出す店だけあって、店内に池のような生簀が出来ていた。イカ墨が飛ばないように客席とはビニールで隔ててある。生き造りを食べに来たのにも関わらず、やはり生きているのを食べるのは気がひけたので、別の荒磯定食なるものを頼んでしまった。隣で生き造りを頼んだ人たちが、「本当に美味しい」と声に出してうなっている。せっかくここまで来たのに目的のものを頼まないなんてと、いきなり自分の馬鹿さ加減に呆れる。完璧な食の旅にしたかったのに最初からつまづいた。かなり悔しい。帰りがけに河童の置物に水をかけた。
 
店内の池で泳ぐイカ◆calamari are swimming in the pool at the restaurant
 
前菜のマグロ◆appetizer was smoked tuna
 
二品目の前菜は小海老のかき揚げ◆second appetizer was fried shrimps
 
メインは鯛の御頭煮付◆Main food was boiled sea bream (tai) prepared with head and tail intact
 
デザートのアイスクリーム◆ice cream


ランチ後は、雨の疲労を癒すため、博多に戻って今夜の宿にチェックインした。ANAクラウンホテルは安ツアーの割になかなか快適だ。夕方まで持参の本を読んだりして時間をつぶしていたら、雨があがり、青空が見えてきた。1泊2日の短い旅なので、夜も食の散策に精を出さなければならない。都合の良い雨上がりだった。

博多駅から再度中洲へ向かう。目的は中洲の屋台である。
 
ウコンの力◆Ukon no Chikara, which is made from the same turmeric used for curry and other spice products(from the site of House Foods Corporation)
 
川沿いの屋台を探す◆looking for food stalls along the river
 
発見!◆found some!
 
店選びに苦労しそう◆it may be difficult to choose a stall
 
中洲猫◆nakasu cat


品揃えの多い屋台に入ってみた。特に値段が安いわけでもないが、特別高いわけでもない。観光名所そのものの雰囲気だ。雨の日も開いているのかどうか尋ねてみた。雨の日はビニールで覆って開店するそうだ。嵐の日などはさすがに閉店するらしい。チュウハイの焼酎の種類を芋か米かなどと選べる。カキなどがやたらと大きかったのが印象的だった。
 
カキがでかい◆oysters were very huge
 
豚もいけます◆pork was also nice
 
巨大カキも試してみました◆I tried to have a huge oyster
 
巨大牛タンは諦めました◆too full up to give up having huge ox tongue
 
博多船が行く◆this houseboat isn't 'Yakata-bune' but 'Hakata-bune'
 
屋台通りが混んできました◆the street was very busy after dark


さて満腹だということで、このあたりでお開きにするには福岡の夜はまだ長い。中洲近辺をうろうろと徘徊してみたものの、お腹がすいていないので入る店がなかなか決まらない。仕方がないので、適当に市バスに乗ってみることにした。宿が博多なので、どのバスに乗っても博多に着きそうな予感がしていたのだが、やはり想像通りであった。博多駅でバスを降りる。とりあえずの目標はもつ鍋だ。博多でもつ鍋を食べないのは良くない。駅ビルのもつ鍋の店に入った。ここがけっこう美味しかったので、どこの店に入っても同様に美味しかったのかもしれない。
 
モツの店も多い◆there are many restaurant at where they serve MOTSU
 
まずはサカナを勧められまして◆recommended dish
 
味噌味のモツ鍋はほんのり柚子が香ります◆'Motsu nabe' with miso soup


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